ここしばらくのKindle物件のうちマンガとラノベ。
●黒猫の駅長さん 1巻
山口悠

時代の流れで無人駅となった駅舎。太平洋戦争以前からここに住み着いている化け猫がいるのだが、駅員がいなくなったので今や駅長を務めている。駅周辺には既に集落は無いため乗降客は長らくゼロだったのだが、ある日空き家に元住民の孫である女子高校生(とその父と家政婦)が引っ越してくる。晴れて一日の乗降客数2人(往復で1人づつカウントって事か)となった無人駅だが、一見明るい印象の女子高生にはちょっと陰があって、化け猫はそれが気になって仕方がない。
表紙の絵はビミョーな感じだったが、買ってみたら大当たり。いや本編の絵も微妙というか正直いまいちなんだけど、キャラ同士の距離感が絶妙で、まだ大したストーリー展開も無いのだけど楽しく読めた。続刊が非常に楽しみ。ただスカートのプリーツは形が変。あれだと広げたとき裾がギザギザなんじゃあ。
主人公が乗る新幹線を間違えて目的地よりはるか先まで行ってしまうシーンの「あー」がツボだった。
● 少女幻葬ネクロフィリア 1〜3(完結)
カズミヤアキラ

悪魔崇拝の両親に殺された姉を助けるために悪魔と契約した弟。しかし姉の体を維持するためには死体を食わせる必要があった。それが教会にバレそうになってさあどうしましょう。
少女の絵はうまい。男の絵は酷い。基本グロマンガだけど、内臓に生々しさというかシズル感が無いのが残念。実力はありそうな作家さんなので次回作に期待。
●カリュクス 3巻
岬下部せすな

植物に寄生されて妙に戦闘力の高くなった少女たちのお話3巻目。何故か日本の中で各県が戦争している訳ですが。近代装備でそんな近距離に敵同士が陣取ってるのはすげー違和感があるけど、そこは岬下部せすなだし気にしない方向で。
なんかストーリー進まない感じだったが主人公の生き別れの弟が出てきてようやく展開が。先長そう。
● 冴えない彼女の育てかた 7巻
丸戸 史明

いかにも最終回っぽい展開だったけど、第一部完だそうで。まあよくこれだけ嫌なストーリー展開思いつくよなあ。最後は綺麗にまとめてはあるけど、読後感悪し。
あと恵の事を超絶美少女とか認めちゃってるけどいいのか。冴えない彼女じゃなかったのか。
●ヨロコビ・シンクロニシティ(ハナver)
田中 美海

ハナヤマタのキャラソン、ハナバージョン。
ハナヤマタなので5人分あるのだけど、「売れている順番」でソートすると何とトップは最も人気が無いと思われた真智バージョン。てっきりハナだと思っていたが、彼女は2番だった。悪巧みし過ぎが原因か。
そして、ヤヤ・多美と続いて、次が主題歌「花ハ踊レヤいろはにほ」の
インストバージョン。その次が主人公のはずのなるバージョンだった。
なんて不憫な主人公。陰薄すぎ。
●恨み来、恋、恨み恋。 1巻
秋タカ

ネズミの一族(何故か人間)に猫(何故かツインテ少女)が復讐しようとするお話。
うーん。ストーリーというか設定に無理があり過ぎるんじゃ。ヒロインも恨み猫に支配されている事を差し引いても性格バラバラだし。主人公の父親も威厳無くてヤンキーくずれにしか見えないし。絵柄もどこにでもあるような感じだし。2巻は買わない方向かなあ。
●ざんねん! 番長ちゃん 2巻(完結)
林 雄一

親が元ヤンのせいで見た目が怖くてかつ怪力無双な主人公(女子高生)。しかし実は弱気でオタクで、本当は友達が欲しいのだけど周囲から怖がられてるためそれもままならず、やっと出来た友人はなんか変で。
悪くは無かったけど、あまりにありがちでこれ以上は広げるの無理っぽい。ここで畳んだのは正解でしょう。
しかし結局、ぼたん(友人1号)のリュックサックは何者だったのか。謎のまま。
●聲の形 7巻(完結)
大今良時

声が出せないヒロインと小学生の時彼女をいじめて転校させてしまった主人公、その後のお話、完結。
うーん。2巻くらいまでは良かったんだけど、最後の方は丸く収めすぎじゃないかなあ。祥子と理解しあえるまでは良いと思うけど、他の元友人と仲直りできる理由が全く分からない。
消化不良で気持ち悪いエンドでありました。
●アリスと蔵六 4巻
今井哲也

3巻から新たなアリスの夢保持者をひっぱってるけどちょっと中だるみ。アリスの夢とは何か、というのは物語の核心だろうからまだバラせないのは分かるけど、ヒントすら無いので彼女らの能力が単に理不尽なだけにしか見えないのが残念。それならそれで、蔵六じいさんをもっと活躍させないと。
●月刊少女野崎くん 1〜5巻
椿いづみ

うん、千代ちゃん可愛いよね。剣さん哀れだよね。世の中非情だ。
●ディーふらぐ! 9巻
春野友矢

そろそろネタ切れっぽい。各登場人物の掘り下げが無いからかストーリーも上滑りなギャグに終始してて読むのが辛い。タマちゃん可愛いから買ってるだけという、なんてオイシイ客なんだ俺。あんまり出番無いってのによう。もっと出せよう。
●ひとりぼっちの地球侵略 6巻
小川麻衣子

中だるみな展開が続いていたけど、ここでヒロインと同じ惑星の戦闘体?っぽいのが地球にやってきて物語が動き始めた、のかも。
6巻分使ってやる内容じゃないです。
●晴れのちシンデレラ 7巻
宮成楽

超人姉弟、相変わらず大活躍。この身体能力が問題にならないってどんな学校だよ。
面白いんだけど、サザエさん化しつつあるのが懸念材料。
●これはゾンビですか? 17巻
木村 心一

アニメが好きだったんで何となく惰性で買ってきたけど、ようやく次で終わるらしい。この巻で今までグダグダやってきたヴィリエや冥界との戦いをあっさり終わらせちゃって、なんかもう作者の都合しか感じられない。単独行動の女王倒した程度で戦争終わる訳ないじゃない。全然面白くなかった。イラスト目当てで買ってるから別にそれでも良いんだけど。でもせめて文章もオマケ程度には楽しませて欲しかったなあ。ここ数巻の後書き読んでても、作者には小説に対する真摯さが足りないように感じる。
●ガガガ文庫 やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 10巻
渡航

最初の頃はどうも日本語が読みにくくて、正直断念しそうになったがなんとか続いた。当初に比べれば読みやすくなったかな。「〜まである」の頻度も減ったし。
ただ今後雪ノ下家の事情がメインになってくると思われるのは嫌だなあ。名家とその不遇な娘、っていうのはもう読み飽きたよ。主人公が学校内でピカレスク的に振る舞うのが新鮮だったのに。
●普通の女子校生が【ろこどる】やってみた。 1・2巻
小杉 光太郎

アニメが気に入ったので買ってみた。
いや良いんじゃないか。ローカルアイドルのお話ではあるけれど、媚びたりブリったりしてないし本人たち真剣さも感じられて爽やか。おじさんダサ格好良いし。中年オヤジに弱いわたくし。
●高杉さん家のおべんとう 1〜9巻
柳原 望

突然いとこの女子中学生をひきとる事になった主人公・大学の地理学講座でオーバードクターしてる31歳。無口ないとことの会話のきっかけを掴むために主人公が試したのは彼女に持たせるお弁当を作る事だった。
なんのこっちゃだが。まずまず面白い。地理学ってあまりなじみが無かったけどなんだか面白そうな気にさせられるあたり良作。問題は超絶美少女と繰り返し語られるヒロイン・久留里が絵では全然美少女に見えないあたりか。ごくごく普通のポニテ少女。クマだし。
次巻で完結らしい。アブノーマルエンドになりませんように。
●hshsさせろ!! 1巻
柚木 涼太

主人公、高1・イケメンだが重度のロリコン。
ヒロイン?高2・見た目小学生だが老け専。
この2人が繰り広げるアブノーマル極まる変態マンガ、って程でもないか。ググるまでもなくhshsの意味が分かる人で、かつこれを抵抗無く読めるなら、あなたも私もオトモダチ。
●妹はいいものだ 1〜3巻
内村 かなめ

兄と妹、2人とその友人のまったりライフ。
タイトルほど妹を賛美も美化もしていない。萌えもエロも無い。淡々とした日常。それも良し。というかタイトル誤解生み杉。
●サクラサクラ 1〜5巻
もりしげ

少子化社会の極限に達した日本、高校生は今や主人公(男)と同級生(女)2人の計3人だけ。大人からは当然のように子作りを期待されている訳だが、しかし彼らは素直じゃなくてもう、というお話。か?
1・2巻は面白かったが、最近いまいち。特に転校生のコレットが出てきてからつまらなくなったなあ。個人的にはもっと人造人間?の敷島桜花とのからみを掘り下げた方が嬉しかった。
●おたくの娘さん 1〜11巻(完結)
すたひろ

ここ数年で個人的ワースト1作品。
半ひきこもりのオタク青年。突然、自分の娘と名乗る小学生が現れて同居を始めるが、裏で母親が暗躍していて困ったね、というお話。
最初のほうの巻はそこそこ面白かった。しかし終盤にかけて主人公の高校の先輩である母親が出てくるようになるのだが、これが常軌を逸したクズ人間。人間性があまりに下等なのに、主人公もその回りもそれを容認してる。普通落ち込むより先に怒らないだろうか。その辺あまりに不自然。更に母親を慕う娘の気持ちが全く理解できない。自分は別の義父に預けられたり、主人公の元に押しつけられたりさんざんな目にあってるし、ついには母親が父親にした仕打ちを見てるくせに、これをスルーできるのは異常すぎてドラマツルギーとして破綻している。
後味悪すぎ。
●ダーウィンズゲーム 5巻
FLIPFLOPs

前作のスズログはかなりお気に入りだったけど、これは普通。ポイント全損で死ぬゲームってのはあまりにありがちで、いきおいキャラの魅力に完成度が大きく依存する訳ですが。
とりあえずその辺はまだまだ。しかしシュカの腰は好きなので次も買う。なんてチョロい客なんだ俺。