日本じゃ童謡扱いのこの曲。初めて聞いたのは、小学4年生の時、ウルトラマンタロウのバックで歌ってた頃の少年少女合唱団みずうみのミニコンサートでだった。小学校の先輩が二人所属してて誘われて聞きに行ったんだけど、プロの生のシャウトに近い演奏は小坊にはそりゃあ圧倒的で、同じ小学生とは信じられないものだった。思うにそれが後々合唱にハマったきっかけだな。
まあそれはさておき、グリーン・グリーンは父親は死んでしまうものの総じて明るい人生賛歌的な?歌詞で、音響的な迫力以外には印象に残らないものだった(サンプル:
グリーングリーン 29 5 5)。一体何番まであるんだ、長いなあ、とは思った。
昨日ふと原曲を聴く機会があって、その歌詞が日本のと全然違う。人生賛歌どころかむしろクズ男のドリーマーな逃避行の始まり(サンプル:
グリーン グリーン / 歌詞)?良く解釈すればハードボイルド?明日に向って撃て!とか思い出した。
うーん。なんだってこんな日本語訳にしたんだろう、って多分はなから童謡にするつもりで超訳歌詞付けちゃったんだろうなあ。元歌詞直訳したら絶対童謡にならんもんなあ。
50年間騙されてた事に気づいた秋の夜。
###追記
日本語訳ご本人のインタビュー記事見つけた。
【三人閑談】童謡は時代を超えてなんかグリーン・グリーンの歌詞を自画自賛してるんだけど、こういうのはオリジナル曲でやるもんじゃないかなあ。NHKからオーダー来たから自分じゃ選曲の自由は無いんだろうけど。子供向け番組に直訳できる原曲でも無いのも良く分かるけど。でも美談にしちゃいかんのでは。
「お父さんと死別するという、言ってみれば子どもの歌ではタブーのようなテーマですよね。」って、童謡も童話も結構な頻度で人や動物を殺したり誘拐したりするよね?だからか死別した状況を歌ってるなんて目新しくもなく、当時の自分には特段響かなかった。親子の離別というなら、クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤングのTeach Your Childrenくらいまで行かないと。これまた古いが。
ついでに収録の前の晩に作ったって事は原作者の了解取ってないよね。なんかもやもやするなあ。